物理療法

物理療法とは、電気や光、超音波、熱といった物理的なエネルギーを活用した施術の総称です。
痛みの緩和や血液・リンパ液の循環の改善、組織の柔軟性の改善などを目的として実施します。
物理療法の歴史は古く、紀元前400年ごろからシビレエイを使った電気療法が行われていたというアリストテレスの記録が残っています。

接骨院では、患者さんの症状に合わせて、

・温熱療法
・電気療法
・光線療法
・寒冷療法
・牽引療法
・マッサージ療法

などを行っています。

●ハイボルテージ

・施術内容

最大480Vの高電圧の電気刺激を使う施術です。
高電圧の電気は、皮膚の抵抗の影響を受けにくく、深部組織にまで刺激が到達するといわれています。
痛みの緩和が期待できるため、腰痛の患者様に行うことが多い施術です。
刺激はやや強めですが、短時間で効果が現れやすいという特徴があります。

・効果

電気刺激の効果によって、痛みや疼痛の改善を図ります。
深部にまで刺激が加わることで、筋が再教育され、滑らかな動きへと導く効果も期待されます。
ぎっくり腰や捻挫をはじめとする急性期のケガはもちろん、慢性痛にも使用可能です。

●マイクロカレント

・施術内容

生体内に微弱な電流を通電させる施術です。
微弱な電流は、人間の身体に元々流れている生体電流と似ており、細胞レベルでの代謝の活性化を促すといわれています。
微弱な電流ですので、ピリピリとしたような痛みはほどんど感じられません。
お子様でもご使用いただける機器です。

・効果

細胞の修復作用が期待されます。
また、電流の振動によって筋膜がほぐれ、柔軟性の向上を助けるともいわれています。
肉離れや捻挫、筋肉痛、寝違え、むちうちなどの施術に使われます。

●スーパーライザー

・施術内容

光の中でも最も生体深達性が高い近赤外線（0.6μm～1.6μm）を照射する施術です。
深くまで浸透し、心地よい温感がもたらされます。
痛みも少なく、副作用もない施術の1つです。

・効果

星状神経に照射することで、交感神経の過剰な昂りが抑えられ、自律神経失調による症状の改善が期待できます。
また、筋肉が硬直して起こる肩こりや慢性化した四十肩・五十肩などの施術前に、患部に照射すると関節の可動域が広がりやすくなるといわれています。

●超音波機器

・施術内容

人間の耳では捉えられない20kHz以上の高周波を照射する施術です。
周波数を変えることによって、皮膚表面から2～3cmの浅部から6～9cmの深部にまで刺激を与えられます。
施術中に痛みや違和感はあまりみられないといわれています。

・効果

超音波の微細な振動によって、細胞の活性化や細胞膜の透過性の向上、炎症反応が落ち着きやすくなる効果が期待できます。
また、超音波には温熱効果があるといわれており、血行の改善や筋組織の緊張緩和なども見込まれます。
腱鞘炎や捻挫、腰痛、関節周囲炎の施術で使用されます。

●干渉波機器

・施術内容

2つの電極から異なる周波数の電流を流し、体内で干渉させる施術です。
干渉波によって作り出された電流は、身体の深部にまで到達するといわれています。
1,000Hz以上の中周波領域を使用していますので、皮膚の抵抗が少なく、痛みもあまり感じられません。
リズムを刻むような刺激で、揉まれているような感覚だと表現されます。

・効果

筋肉を電気刺激によって動かすことで、代謝が促進されます。
広範囲かつ深部の筋に刺激を与えられることが、干渉波のメリットです。
肩こりやむちうち、関節痛、筋肉痛などに効果が期待されます。