すべり症・分離症でお悩みの方へ
すべり症・分離症は、背骨にみられる病気です。
背骨を構成する椎骨という骨が、ずれたり分離したりします。
すべり症は、骨が未熟なお子様に多い「分離すべり症」と中高年に多い「変性すべり症」に分けられます。
分離症が進行したものが、分離すべり症です。
どちらも、腰に負担がかかる動きが引き金となり、スポーツをしている方に多いという特徴があります。
ここでは、すべり症・分離症の原因や症状、対処法などについて詳しくご紹介します。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- 歩くとお尻や太ももが痛い
- 腰痛に2週間以上悩まされている
- 腰全体がピリピリとしびれる
- 腰を反らすと痛みが出る
すべり症・分離症の症状と原因
すべり症について
すべり症とは、ブロックのように積み重なっている椎骨の一部が何らかの原因によってずれてしまうことによって起こる病気です。
痛みだけでなく、さまざまな症状をもたらします。
ずれてしまった椎骨は、自力で元に戻ることが難しいため、対策を取らなければ症状は徐々に進行していくと考えられています。
●分離すべり症
・分離すべり症の状態
椎骨は、前方にある「椎体」と後方にある「椎弓」から構成されています。
分離すべり症は、椎体と椎弓が分離して前後にすべってしまう病気です。
・分離すべり症の主な原因
骨が未熟なお子様に多くみられます。
過度なスポーツによって、腰に疲労骨折が起こることが原因となります。
腰を回す運動や、ジャンプ動作がきっかけとなることが多いといわれています。
特にに負担が集中しやすい第5腰椎で起こりやすくなります。
・分離すべり症の主な症状
腰痛は比較的少なく、立ったり歩いたりすることでお尻や太ももに痛みが現れます。
痛みは安静にしていると落ち着いていきます。
●変形すべり症
・変形すべり症の状態
変性すべり症は、椎骨と椎骨の間にある椎間板や靭帯などの組織が変性したことで椎骨がずれる病気です。
・変形すべり症の主な原因
主な原因は、加齢による組織の変性にあります。
長期間にわたる負荷によって、少しずつ腰椎が変性を起こすことも影響していると考えられています。
・変形すべり症の主な症状
腰痛や下肢の痛み、しびれが広い範囲で現れます。
分離部分で神経根が圧迫されているため、腰椎を後ろに反らせたときに症状が強く出ます。
分離症について
●分離症の状態
分離症は、疲労骨折の一種です。
椎骨の後方を形成する「椎弓」に亀裂が生じ、やがて椎体と椎弓が完全に分離します。
背骨の傾斜角度が大きく、負担が集中しやすい第5腰椎に起こりやすいとされています。
腰椎以外の背骨で分離症が起こることは、極めてまれです。
分離症が悪化すると、分離すべり症へと進行します。
●分離症の主な原因
椎弓の斜め後方部分は、細くて衝撃に弱いという性質があるため、反復的な動作や運動を繰り返すと疲労骨折を起こし、亀裂が入ります。
その状態でさらに運動を繰り返すと、完全に椎体と椎弓が分離し、分離症へと移行します。
分離症は、骨が未熟な成長期のお子様に多いという特徴があります。
身体の前屈動作や腰のひねり、ジャンプ動作を繰り返すことが主な原因となります。
野球やサッカー、バレーボール、柔道などでみられる病気です。
腰の酷使だけでなく、先天的な原因や体質的な要因が影響していることもあります。
●分離症の主な症状
主な症状は腰の痛みですが、お尻や太ももが痛むことがあります。
腰を後ろに反らせたり、ひねったりするときに痛みが出ます。
2週間以上腰痛が続く場合は、腰椎分離症の可能性が高いといわれています。
また、安静にしていると痛みは落ち着きます。
そのため、疲労骨折が回復しきれていない状態にもかかわらず運動を再開してしまい、症状が進行してしまうことがあります。
とりかえしのつかない状態になる可能性があるため、注意が必要です。
なかには発症に気づかない方も少なくありません。
しかし、そのまま放置してしまうと、中高年になったころに痛みが現れることもあります。
すべり症・分離症になった際の
注意点と対処法
●腰に負担をかける動作を避ける
すべり症・分離症は、腰に負担をかけると症状が悪化してきます。
腰への負担の少ない行動を心がけましょう。
特に、和風の生活スタイルは、畳に座ったり、トイレでしゃがみこんだりしなければならず、腰への負担がかかる動作が多くなってしまいます。
すべり症・分離症の方は、腰への負担が少ない洋式の生活を取り入れるようにしましょう。
また、長時間座り続けると腰に大きな負担がかかります。
1時間に1回程度立ち上がり、腰回りの筋肉をほぐすようにしましょう。
●腰をひねりながら横に傾ける動きを避ける
椎弓の斜め後方部分は非常に繊細です。
前後に加わる力には対応できますが、ひねったり横に傾けたりする動きにはあまり強くありません。
腰をひねりながら横に傾けるという動きは、大きな負荷が加わりますので避けるようにしましょう。
横にあるものを取ろうとする動きは、この条件に当てはまります。
ものを取るときは、ものの正面に立つことを意識しましょう。
●コルセットを装着する
コルセットなどを使って腰をサポートすることで、すべり症・分離症の原因となる負担の軽減が期待されます。
付けっぱなしにしていますと、腰周りの筋力が低下し、症状が悪化する可能性があります。
重いものをもつときやスポーツをするときだけなど、時間を決めて装着するようにしましょう。
すべり症・分離症にならないための
予防法と身体のケア方法
●内臓に負担をかける食事を改善する
内臓に負担のかかる食事を続けていますと、内臓が疲れてしまいます。
内臓の疲れは、内臓体性反射という働きによって、筋肉にも影響を及ぼします。
この働きによって、腰の筋肉が張ってしまいますと、腰への負担を支えきれず、すべり症・分離症につながります。
すべり症・分離症を予防したい方は、内臓に優しい食事を心がけましょう。
薄味の和食が日本人の胃腸に馴染んだ食事だといわれています。
●質の高い睡眠を取り、リフレッシュする
すべり症・分離症をはじめとする腰の痛みは、精神的なストレスによって神経が過敏になるとますますひどく感じられます。
精神的なストレスを解消するためには、質の高い睡眠を取り、脳をリフレッシュすることが大切です。
寝る前は、カフェインやアルコール、たばこを避けましょう。
スマホやパソコンの光も寝付きを悪くしますので、寝る1時間ぐらい前からは控えましょう。
●身体を温める
身体を温めることで、血行が良くなり、腰に疲労物質が溜まりにくくなります。
また、リラックス効果によって、精神的なストレスの減少も期待されます。
時間がある日は、ぬるめのお湯に浸かり、身体をじっくりと温めましょう。
著者 Writer
- ゴトウ ノブタカ
後藤 伸隆 - 資格:柔道整復師
学歴:大東医学技術専門学校
その他:
とろ接骨院勤務
与野整形外科医院勤務
しば整骨院開院
さくら接骨院開院
パーフェクトクラニオロジー協会正会員
ワールドポインター骨格矯正協会員
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